税務調査
相続税の調査で相続人の通帳を調べられるのはなぜか?
2021.09.29
相続税の調査では、過去10年程の被相続人名義の預金を税務署は調べています。
さらに相続人名義の預金についても税務署は調べています。
相続税の調査なので、被相続人の通帳だけが調べられると考えられている方が多いですが実際は違います。なぜなら相続税の調査は、被相続人に対する調査ではなく、相続人に対する調査だからです。被相続人と相続人の通帳を税務署が調べるのは、
①名義預金の有無
②贈与の有無
③貸付の有無
を主に調べます。税務調査により、①~③が発見された場合にはペナルティが発生しますし、故意に財産を隠ぺいしていたと判断されればペナルティが重くなります。また、故意に隠蔽していた財産については、配偶者の特例計算が受けられません。
そのため、相続税の申告をするにあたっては、事前に過去の通帳の履歴をしっかりと確認しておくことが大切です。